3番めに勤めたガッコでは、1年某組の副担任をしてた。
このクラスの担任・S口先生が割とフランクな方で、
「オレ生徒好きじゃねぇ」とか言いつつも
授業は明るくネタが豊富、部活動は野球部をひっぱり、
生活指導をビシバシ行い、厳しいのだが持ち前の物腰と説得力で
生徒からの人望はすごいものがあった。
で、彼は講師のわににもフランクな方で、
「オレ一週間にいっぺんくらいは担任の荷を降ろしたいわ。
わに先生、毎週水曜日はキミが担任。オレ副担任。」
と、経験の浅いわにのために研修の機会までもうけてくださったのだ。
(単にラクしたかったというウワサもある)
そんな、フランクすぎて一見不真面目で手抜きしてんじゃねーかと思われそうなS口先生は、
いわゆる「素行の悪い」生徒たちの人気者でもあった。
頭ごなしに叱りつけるのではなく、彼らとともにおちゃらけたりしながらも、
彼らの話をよく聞いてあげてたから。
ガッコがつまんないとか女にモテたいだとか、
毎日同じヤツが同じことを言ってきたとしても
ちゃんと相手してやってたんだよな。
教師に限らず大抵のオトナなら、「こいつ授業(仕事)では全然言うこときかないくせに」とか言って
相手したがらないだろう。
S口先生曰く、「オレもそんな時期あったから」だそうだが。
S口先生の人物像はこんなかんじだ。前フリが長かったな。
さて、わにはこのガッコでも「ちゃんねら」で、「元ヤン」で、「不良講師」と呼ばれてた。
しかし「元ヤン」説と「不良講師」というレッテルは、いつどうやって生まれたのか理解不能であるが。
『とんじる先生』のほかに陰で付けられてたあだ名が『ヤンクミ』だぞ。
退職するまで知らんかった。(本名はクミコ)
で、その『ヤンクミ』もまた不本意ながら、
素行のよくない生徒たちの注目の的だったりする。
なんたって「元ヤンが先生やって」んだからな(違うけど)。
3番めのガッコを退職してからもう1年半が過ぎようとしているが、ある時ここのガッコの先生
(S口さんじゃない)と呑んでいると、
わにが去った後ガッコに、ある”伝説”が生まれたことを告げられた。
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9月から3月という短い期間で1学年の不良を手なづけた、若き講師・わに。
彼女が彼らの心を掴むことができたのは他でもない、
彼女は元ヤンキーで彼らの気持ちがよくわかっていたからだ。
そしてS口先生はヤンキー時代の彼女の元担任であり、
彼女が更生して教師を志すようになったのはS口先生との出会いがあったからである。
晴れて教師となった彼女は恩師であるS口先生をサポートすべく、
年度の途中(9月)に突然うちに赴任してきたのだった。
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もうね、個人的には大混乱です。
何を根拠に、何を?この伝説の微塵も真実かすってないんだよ。
わにはS口先生なんて知らねえし、赴任した理由もわけわかんねえし、
ヤンキーどころかゲームヲタだったし、
そもそも不良なんか手なづけたりしちゃいねぇんだよ。
脳ミソのどのあたり使ったらこんなドラマチックな、アメイジングな、
ファンタジーな美談が生まれんだ。
もうね、(ry
まあ、これくらい美しい伝説を創っちゃう高校生ってすごい。
きっと自分らの人生にもそんな夢とかロマンを求めてるんだろうなって。
でもな、人の人生にまでロマン創ってくんなくていいよ。
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